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メリカリアンバサダー制度に潜むノルマの闇
メリカリの評判に関するフィクション的な物語でお送りします。
登場人物ももちろんフィクションです。
登場人物
綾瀬 千尋(あやせ ちひろ):元メリカリアンバサダー。主婦でありながら月30万円以上の売上を達成していたカリスマ。
黒沢 遼(くろさわ りょう):メリカリ社のアンバサダー担当マネージャー。
花咲 奈々(はなさき なな):現役アンバサダーで千尋の“ライバル”。
匿名アカウント「@TrueBuyer」:すべての始まりを暴露した謎の投稿者。
第一章:理想の主婦ライフ
「家にいながら稼げる、最高の制度だと思ってたんです」
千尋は、そう語る。
彼女はフリマアプリ歴7年、レビュー4.9。写真も丁寧、梱包も完璧。
そんな彼女に、2023年夏、メリカリ公式からDMが届いた。
「あなたをアンバサダーにご招待させていただきます」
夢のような話だった。
メディア出演、限定イベント、バッジ付与、特別手数料割引。
周囲からの称賛と、報酬ポイント。
最初は、すべてが順調だった。
第二章:見えないノルマ
しかし、3ヶ月後から雲行きが変わり始めた。
黒沢から来たメールには、こう書かれていた。
「前月比で売上が20%ダウンしていますね」
「今月は“最低でも100件の発送”をお願いします」
契約書に“ノルマなし”と書かれていたはず――だが、空気は違った。
さらに黒沢は、他のアンバサダーの成績をちらつかせてくる。
「奈々さんは、もう今月120件越えてますよ」
「次のメディア選出は、数字次第ですね」
千尋は焦り、部屋中の不用品をかき集めて出品し始めた。
第三章:購入者の闇アカウント
ある日、千尋の商品ページに奇妙なコメントが入った。
「この商品、前にも出してたよね?偽物じゃないの?」
評価4.9の彼女に、初めての“悪い”評価がついた。
しかも、立て続けに3件。
調べると、そのアカウントはすべて同一IP。
ユーザー名はバラバラだが、フォローしていたのは全員「花咲 奈々」。
そして数日後、Twitter(X)にこんな投稿がバズる。
「アンバサダーが自演出品でランク操作してるって噂、本当っぽい」
投稿者は「@TrueBuyer」
第四章:沈黙の圧力
千尋は、黒沢に事実確認を求めた。
「奈々さんが私に嫌がらせしてるんです。アカウントのIPも…」
「調査してくれませんか?」
黒沢は苦笑しながら、こう答えた。
「…千尋さん、あまり“裏事情”に触れるのは良くありませんよ」
「アカウント停止になっても、我々は責任持てませんから」
その瞬間、千尋はすべてを理解した。
“アンバサダー”とは、メリカリの広告塔であると同時に、都合のいいパフォーマーだったのだ。
第五章:最後の投稿
千尋は、自身のXに長文を投稿した。
「メリカリアンバサダーの裏側には、数字のノルマ、相互監視、闇評価が渦巻いています。
私はもう、笑顔で“楽しく出品してます!”なんて言えません」
投稿は拡散された。
しかし、3時間後にはアカウントが凍結。
メリカリ上でも、彼女のアカウントは消えていた。
だが今でも、夜な夜な匿名掲示板には、こう書き込まれる。
「千尋さん、今も別アカウントで出品してるらしい」
「ただし、名前は**“Chihiro_Reboot”**」
出品カテゴリは――“人形・呪物”。
~おわり~
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