
Contents
プロバイダー乗り換えで通信速度が遅くなることは本当にある?
プロバイダーを乗り換えると「回線が速くなる」と期待する人が多いですが、実際には逆に通信速度が遅くなるケースもあります。
これはプロバイダーの設備状況や混雑具合、接続方式の違いなど、さまざまな要因が関係しています。
特に夜間の混雑が起きやすい地域では、乗り換え前よりも速度が低下してしまうことも珍しくありません。
プロバイダー乗り換えで通信速度が遅くなる主な原因
① プロバイダー設備の混雑(PPPoEの輻輳)
光回線は「回線そのものは同じ」でも、プロバイダーごとの設備(網終端装置)を通してインターネットに接続します。
この設備が混雑している場合、速度低下が起きやすくなります。
特に古い接続方式であるPPPoE方式は、夜間や休日などに混雑しやすいのがデメリットです。
参考:PPPoEとは?!
② プロバイダーの回線品質の違い
同じ光回線(例:フレッツ光、光コラボ)であっても、プロバイダーによって回線の品質や帯域の幅が異なります。
月額料金が安すぎるプロバイダーの中には、帯域を十分に確保しておらず、利用者の増加で速度が出ないケースもあります。
③ IPv4方式のみ対応で速度が出ない
古いプロバイダーや格安プロバイダーの場合、IPv4のPPPoE接続にしか対応していないことがあります。
PPPoEはどうしても混雑の影響を受けやすく、夜になると数Mbpsしか出ないということも珍しくありません。
④ ルーターの性能不足や設定ミス
プロバイダーを乗り換えた時に、古いルーターを使い続けることで速度が出ない場合もあります。
特にIPv6対応ルーターでない場合は、せっかくIPv6 IPoEに対応したプロバイダーでも速度改善の恩恵を受けられません。
また、接続設定が前のプロバイダーのまま残っていると、速度低下の原因になります。
通信速度が遅くなった場合の改善策|IPv6(IPoE)で劇的に改善することも
IPv6(IPoE接続)とは?
IPv6のIPoE接続は、次世代型の高速インターネット接続です。
従来のPPPoEと違い、混雑しやすい網終端装置を通らず、よりスムーズにインターネットへアクセスできます。
そのため、夜間でも安定して高速通信が可能で、「速度が遅い」という悩みの大半が解消されることが多いです。
参考:IPv6とは?!
IPv6 IPoE接続で解決しやすいトラブル
- 夜間の極端な速度低下
- PPPoEの混雑による低速化
- オンラインゲームのラグ
- 動画視聴時の読み込み遅延
- テレワーク中の通信不安定
参考:IPoEとは?!
もしプロバイダー乗り換え後に速度が遅くなった場合、まず確認したいのが「IPv6対応の有無」です。
IPv6 IPoE対応プロバイダーへ乗り換えるか、現在のプロバイダーでIPv6に切り替えることで、大幅に改善する可能性があります。
IPv6 IPoEを利用するためのチェックポイント
① プロバイダーがIPv6 IPoEに対応しているか
すべてのプロバイダーがIPv6に対応しているわけではありません。
料金が安いプロバイダーの中には、IPv6非対応のところもあります。
契約前に必ず「IPv6 IPoE対応」と記載があるか確認しましょう。
② ルーターがIPv6対応か
IPv6ルーターでないと、せっかくIPv6方式の契約をしても利用できません。
古いルーター(5年以上前のモデル)は非対応のことが多く、買い替えで速度が劇的に向上するケースもあります。
③ 設定が正しく行われているか
プロバイダーがIPv6対応でも、ルーター側でIPv6設定がオフになっている場合は速度が改善されません。
ルーターの設定画面で「IPv6 オン」「IPoE 有効」になっていることを確認しましょう。
プロバイダー乗り換えで失敗しないために知っておくべきこと
① 契約前に利用者の評判をチェック
同じ地域で利用している人の口コミは非常に参考になります。
「夜になると遅い」「テレワークに向かない」といった評判があるプロバイダーは避けるべきです。
② 月額料金が安すぎるプロバイダーに注意
安いプロバイダーは帯域が少なく、混雑に弱い傾向があります。
速度を最優先するなら、実績のある大手プロバイダーを選ぶと失敗しにくいです。
③ IPv6対応か必ず確認する
速度が遅くなるトラブルの大半はIPoE接続で解決できます。
「IPv6に対応しているかどうか」は、プロバイダー選びでも最重要ポイントの一つです。
まとめ|乗り換え後の低速化はIPv6 IPoEで改善できる
プロバイダー乗り換えで通信速度が遅くなる原因は、PPPoEの混雑や回線品質、ルーター性能などさまざまです。
しかし、多くの場合「IPv6 IPoE接続」を使うことで速度が大幅に改善します。
乗り換え前に必ずIPv6対応を確認し、後悔しないプロバイダー選びをしましょう。
TOPページに戻る⇒プロバイダー乗り換えおすすめナビ
